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2002 FIFA ワールドカップTM新潟開催 「にいがたITS実証実験」の概要

日本代表チームのベスト16進出の興奮と熱気につつまれた「2002 FIFA ワールドカップTM」が成功裏に幕をとじました。
新潟スタジアム「ビッグスワン」では、6月1日の国内開幕戦を皮切りに15日の決勝トーナメント、デンマーク対イングランド戦まで3試合が行われ、試合当日は、JR新潟駅とビッグスワンの間約4㎞をシャトルバスがフル回転で運行。
当ITS推進委員会では、シャトルバス運行情報の提供をはじめとする「にいがたITS実証実験」を行い、国内外の観戦客の皆様から好評を得たところです。以下にその概要を紹介します。
実験結果の速報はこちらです。
1. 目 的
「地域ITS」推進策の観点から、FIFAワールドカップTM新潟開催観戦客を対象に、ビッグスワン周辺の道路・交通アクセス情報やタウン情報等、事前情報をインターネットで提供するとともに、試合当日はJR新潟駅からビッグスワンまでのシャトルバス所要時間等を提供することにより、観戦客の観光案内及びストレスのない円滑なバス移動等を支援し、併せて地域ITS実証実験の効果等を検証する。
2. 実施主体
新潟県IT&ITS推進協議会 ITS推進委員会
3. 提供情報の内容
(1) 観戦客向けに大会終了まで提供する情報
① ビッグスワンまでの経路案内
② シャトルバス運行情報  
③ パーク&バスライド情報 
④ 公共交通機関情報
⑤ 新潟市内簡易マップ
⑥ 周辺観光及びタウン情報
 ・ワールドカップ推進局HP等とのリンク
 ・ホームページによる提供情報 URL http://n-its.jp/ (提供;ITS推進委員会)
(2) 観戦客向けに試合当日、提供する情報
シャトルバス運行情報の内容
① JR新潟駅からビッグスワンまでのシャトルバス所要時間とJR新潟駅でのバス待ち時間やスタジアムゲート・オープン後の入場待ち時間を情報提供。
 ・ホームページによる提供   URL http://n-its.jp/ (提供;ITS推進委員会)
 ・携帯端末(電話)による提供 URL http://www.bigswan-bus.jp (提供;新潟県都市政策課)
 ・大型ディスプレー テロップ表示による提供 (提供;新潟市新潟駅周辺整備課)
 ・IT文字表示板による提供  (提供;国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所)
② 試合終了後、ビッグスワンからJR新潟駅までのシャトルバス運行状況を情報提供。
 ・IT文字表示板による提供 (提供;国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所)
情報提供体制等
 輸送本部にパソコン及びプラズマディスプレー機器を設置。また、ITSシステム管理者を輸送本部に配置し、シャトルバス運行情報等の掌握及びシステムの管理・運用を図る。
① シャトルバス位置、所要時間情報 【バスの位置情報は、輸送本部向けの輸送支援情報】
 ・バスにGPS車載器を搭載し、運行位置及び所要時間を掌握(リアルタイム)
② JR新潟駅南口バス乗り場(2ヵ所)のシャトルバス待ち人数及び待ち時間情報
 ・JR新潟駅南口現地からの状況報告等により、北サイト及び北サイト以外のバス乗り場ごとの待ち
  人数、待ち時間を掌握(10~15分間隔)
③ 新潟スタジアム入場までの待ち時間情報
 ・ビッグスワンからの状況報告等により、スタジアムゲートオープン後の入場待ち時間を掌握(30分間隔)
実施場所
① 試合前、JR新潟駅からビッグスワンまでのシャトルバス所要
  時間、待ち時間及びスタジアムゲートオープン後の入場待ち時
  間情報
 ・ ホームページ、携帯端末(電話)アクセスによる案内
 ・「JR新潟駅東西連絡通路等(3ヶ所)に設置」大型ディスプレー
  テロップ等による案内
 ・「JR新潟駅東西連絡通路等(4ヶ所)に設置」IT文字表示板によ
  る案内(外国語表記有)
② 試合終了後、ビッグスワンからJR新潟駅までのシャトルバス運
  行状況情報
 ・「ビッグスワンバス乗り場付近(3ヶ所)設置」IT文字表示板によ
  る案内(外国語  表記有)
4. 実施期間
平成14年4月上旬 ~ 同年6月30日
● シャトルバス所要時間情報等については、ビッグスワン試合
  当日の 6月1日(土)、  3日(月)、15日(土)に実施。
5. 実証実験の評価等
「ホスト新潟」合格点 観客輸送混乱なし (地元新聞記事〈抜粋〉)
W杯リハーサル昨年のコンフェデ杯では、会場輸送で弱点を
露呈した大会運営。その教訓を 生かして臨んだ本番は、輸送
に伴う混乱はなかった。近畿からきた男性会社員は「帰りのバ
スの最後の方だったが、流れがよく、ストレスのない時間を過
ごせた」と笑顔だった。とスムーズな観客輸送ぶりを地元新聞
が紹介。また、米誌ニューズウイークは、「新潟のシャトルバス
は、W杯伝説の仲間入りをした」と絶賛。
「にいがた ITS実証実験」の詳しい検証はこれからであるが、シ
ャトルバス輸送に関し、観戦客のイライラ解消や大会本部の円
滑な輸送体制等の支援に一役かったと思われる。



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