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5-5-2. 特色のある活用方法

今後の活用方法の参考のために、現行のウェブサイトで特色のある情報や活用方法を市町村に質問した。その結果を次に示す。なお、回答した市町村名が特定されるような記述部分には○○と記した。
(a) 日本海に沈む夕日の映像をライブカメラで捕らえて、町のホームページに常時提供している。(同意見 他5件)
(b) 現在、合併に向けてきた○○町村共同でコンテンツを作成中。Webカメラ活用の防災システムやPC機器にこだわらない電話(音声)、FAX、携帯電話に対応した情報提供。電子会議室の提供、住民からの意見聴取とインターネットアンケート等。
(c) 各家庭のから利用できるものとしては、生涯学習や健康づくりのためのビデオ映像を見ることができる、大学の講座をビデオ配信する、災害状況や避難所情報・備蓄情報を提供し、災害時には掲示板を利用して安否情報などが交換できる。
(d) ダウンロードできる申請書等は105様式。(同意見 他1件)
(e) モバイルページ(携帯電話各社対応・トップページからのリンク有)があり、その中で当村関係の音楽(○○音頭、○○の歌、盆踊り)の着メロ無料ダウンロードが可能となっている。
(f) 当町のコンテンツの中には、小中学生だけの書き込みできる掲示板「キッズ掲示板」というところがあり、日ごろの悩みや勉強していての疑問等を、掲示板を通じて相談したり教え合ったりしています。
(g) 『ハヤイ、カンタン、また見たくなる』は、○○市ホームページの合言葉です。約1000人の市職員が『ひとりひとりが市のスポークスマン、そして広報係』として自覚を持ち、良質な情報と鮮度の高い情報を発信できるホームページ自動作成の仕組みを構築しました。
(h) 総務省で提唱しているバリアフリーの作りとなっている。
(i) 冬期間はこの地方の特色である「雪」についての情報を充実させ、○○市の天気予報を交えて掲載している。
(j) 方言辞典。
(k) 住民より投稿していただいた「ネタ」を紹介するコーナーを設けています。
(l) 施設予約、講座申込。
(m) サークルの掲示板…町内で活動している団体個々の専用掲示板を提供(H16.1~)。
(n) 当町をより良く分かってもらえるように簡単なクイズ形式のページを設置。
(o) ものづくりのまちのサイトであるので、金属洋食器、ハウスウェアをはじめとした地場産業の情報が盛りだくさんである。
(p) 電子会議室を開設している。
(q) コンテンツとして「ごみ分別検索システム」を提供している。
(r) 空き屋情報など。
(s) 郷土のかるた「おらが○○いろはがるた」をトップページにてロールオーバーを使い掲載し、市長の部屋を設置し、市長の交際費・資産を公開している、市政提案コーナーを設置し、市民が自宅から市政への提案をすることを可能にした。
(t) ○○競輪に関する情報が掲載されているサイトへのリンク。
(u) 英語版ホームページの充実。
(v) 各課からの情報を企画課で一元管理することにより、細かい事項も含め、真に村民の必要とする情報をタイムリーに提供している。

観光、地元固有情報、趣味、生涯学習、防災、災害情報など様々な情報や活用方法があることがわかった。一方で、特殊性や緊急性のあるコンテンツにおいてウェブアクセシビリティの確保が困難であることも予想され、今後の課題となろう。

6. おわりに

本調査によって新潟県内の市町村ウェブサイトの状況が明らかになった。そして、ウェブアクセシビリティがまだ充分でないこと、その背景や実施できない理由がわかった。同時に容易な修正によりウェブアクセシビリティが確保できる状況も明らかになった。
情報を提供する自治体側は、情報を必要とする全ての住民に心身の条件に関係なく同質の情報を提供すべきである。ウェブアクセシビリティは画像等を排除するものではなく、マルチメディア表現を活用しつつ、心身の条件に関係なくウェブサイトの情報をより良く得られるようにすることである。
今後、県内各市町村の活動として、ウェブアクセシビリティ、情報バリアフリー及びICT等に関する調査・研究ならびに啓発活動が継続され、新潟県がICTユニバーサル社会の先進県となることを期待する。
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