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5-2. ウェブアクセシビリティの状況

5-2-1. 問題点項目

レベルAの点検項目で問題があるとされた項目の数は、最も多い市町村で1511個、平均値は59個である。問題点のうち、主な項目を表5.1に示す。

表5.1主な問題点項目
ウェブヘルパーの問題点項目 個数 比率
画像の代わりとなるテキストが用意されていない 3065 47%
明滅する機能が使用されている 2512 39%
その他 931 14%
合計 6508 100%

「画像の代わりとなるテキストが用意されていない。」という項目は全市町村のウェブサイトから3065個抽出された。この項目の問題点は、読み上げツールなどでアクセスしている際、画像が表現している内容が伝わらないことである。市町村のウェブサイトには、箇条書きの行頭絵文字など、情報として意味の無い画像も多く含んでおり、それに対して代替テキストを付けていないために問題点として抽出されたものが多い。昨年度は2259個であったから、昨年度比36%増加している。画像に意味が無いものには、「alt=" "」のように半角のスペースを設定すること、及び情報以外の画像を控えることにより、この問題は半減すると思われる。もちろん、意味のある画像については内容がわかりやすいテキストを付けることは言うまでもない。 次に「明滅する機能が使用されている。」という項目は2512個抽出された。この項目の問題点は、画面の明滅や明暗の急激な切り替わりがてんかんの発作を誘引する点にある。市町村のウェブサイトには、注目してほしいために文字や絵の明滅を含んだコンテンツが数多く見られた。昨年度は261個であったから、昨年度比862%となり、著しく増加していることがわかる。光過敏性てんかんのある人に対し配慮したい。 この2項目で全体の86%を占めている。また、これらの問題点の修正は現行コンテンツの大幅な変更を伴わない。よって、比較的容易に8割以上の問題点を取り除けることになる。ウェブヘルパーには各種問題点に関する詳細説明と修正方法を提示する機能があり、上記2項目について引用したものを別紙3にまとめた。ウェブサイト担当者がこれらの修正を行うことを期待する。

5-2-2. 各市町村の問題点個数

各市町村を評価する際、問題点の個数だけでは情報量の多いウェブサイトの方が不利になるため、ここではウェブサイトの内容を記述している問題点個数とhtmlファイルのサイズとの比をとり、1kbyte当りの問題点個数を評価値とし、これを比問題点個数[個/kbyte]と呼ぶことにする。この値の最大値は21.28個/kbyte、最小値は0.05個/kbyte、平均値は2.98個/kbyteであった。図5.6はその評価値の度数分布を表したものである。0~2未満個/kbyteの市町村数は49で、これらの市町村は数少ない修正でレベルAの達成が期待される。

図5.6比問題点個数の度数分布は0個以上2未満が49市町村2以上4未満が40市町村4以上6未満10市町村6以上8未満5市町村8以上5市町村です

5-2-3. ウェブアクセシビリティレベル

前述の問題点項目ならびに比問題点個数から、レベルAに極めて近いウェブサイトも少なくないが、1個も問題点がなくレベルAを満たす市町村となると、わずか3(3%)であり、残念ながら昨年度と変わっていない。
図5.7ウェブアクセシビリティレベルはレベルAが3%無しが97%です
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